お宮参りの赤ちゃんの服装は?
お宮参りの赤ちゃんの正装「祝い着」とは?
お宮参りの正式な装いは、「白羽二重」と呼ばれる真っ白な絹の生地で作られた内着の上に、「祝い着」と呼ばれる色柄のついた掛け着物を羽織るスタイルです。掛け着の色やデザインについては、男の赤ちゃんの場合と、女の子の赤ちゃんの場合とで大きく異なります。
男の子の赤ちゃんの場合
男の子の場合、掛け着物の色は黒や濃紺、深緑などの濃い色合いが一般的ですが最近ではライトブルーやベージュなどのやわらかくお洒落な色も人気です。柄は男の子の出世や大成を意味するおめでたい熨斗目模様(のしめもよう)や、兜、軍配、鷹、亀甲花菱や宝尽しなどの縁起物のモチーフが多くなっていますが、スタンダートな柄のほか、個性的な柄としては、虎や龍といった、男の子に元気に健康で、そして勇ましく育って欲しいという想いを込めたデザインもあります。地域によっては家紋を入れるところもあり、仕立て直して3歳・5歳の七五三のお参りや記念撮影に着られたりもします。
女の子の赤ちゃんの場合
女の子の場合、掛け着物の色は明るく華やかな色味が多く使われ、中でも華やかで可愛らしい赤色や桃色のものが人気です。よく使われる絵柄は、美しい成長と人々からの祝福を願う気持ちが込められている御所車や花車、蹴鞠が貴族の遊びだったことから高貴さや品を表す華やかな鞠、音を出すことで邪気を追い払い神に呼びかけ祈りや願いを届けると言われる鈴、美しさや気品を表した牡丹、このほかにも日本の国花である桜や梅などがよく使われています。
白羽二重の代わりに「ベビードレス」を着せることも
色柄のついた掛け着物の下に着る白羽二重(しろはぶたえ)とは、平織りで織り上げた光沢のある美しい生地ですが、非常に高価なものなので準備をするのは負担にもなりますし大変です。そのため、現在では白いベビードレスや、季節に応じてカバーオールやロンパースを着せ、その上から祝い着をかけるスタイルが一般的です。
春や夏の汗ばむ時期は、短肌着の上にセレモニードレスを着せ、祝い着は羽織らないというパターンもあるかも知れません。最近のお宮参りはベビードレスのみ着せるケースも多いので、祝い着を着せるかどうかによっても、ベビードレスの下に着るものを調整してあげましょう。
秋や冬の寒い時期には肌着を重ね着させたり、ベビードレスの下、または上に、ベストや胴着を着せてあげてもいいかも知れません。特に寒い日の場合は、おくるみやアフガンを用意して、掛け着物の上からさらに体を温められるようにしておくと安心かもしれません。取り外しができる「ケープ」は、1枚あれば冬の寒さだけでなく、夏の冷房の効いた室内の防寒にも使用できるので便利です。「正装」にばかりこだわらず、赤ちゃんの様子を見て、こまめに体温調節をしてあげることが大切です。
スタジオ撮影で着せられる衣装いろいろ
お参りではなく、フォトスタジオでお宮参りの記念撮影をする場合には、必ずしも正装ではなく、可愛らしいコスチュームを着せて新生児フォトを撮影することもできます。新生児フォトを撮影しているフォトスタジオや、ネットショップでもいろいろな衣装が売られていますが、ここではそのほんの一部をご紹介したいと思います。トレンドの「ニューボーンフォト」を残しておきたい方は、ぜひご参考になさってみてくださいね。
ドレス
女の子の赤ちゃんにおすすめなのが、まるでプリンセスのようなドレス衣装です。お宮参りフォトを撮ってくれるフォトスタジオなら、たいていの場合、ベビー用のかわいいドレスやチュチュワンピースなどの衣装の取り扱いがあります。お花やリボンのヘアバンドなどと合わせて、お姫様のようにコーディネートしてあげてくださいね。
王子様風
男の子には、可愛らしい王子様の衣装もあります。フェルトなどのやわらかい生地で作られたクラウンなどの小物と合わせると、ぐっと特別感が増しますね。裸ん坊にカボチャパンツの王子様コスチュームも可愛いですよ。
動物のきぐるみ
うさぎや子犬など、動物になり切れちゃう着ぐるみ衣装も、フォトスタジオでレンタルされているものはもちろん、ネットショップなどでも可愛いものがたくさん出回っていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
キャラクターのコスチューム
ディズニーキャラクターなどのコスチュームにも、新生児用のものがあります。ただし、フォトスタジオでレンタルされているものにはほとんどないため、ネットショップなどを利用して事前に用意しておく必要があります。パパやママの好きなキャラクターに変身させてあげてくださいね。
おくるみ
ニューボーンフォトの定番と言えば、やっぱりおくるみです。おくるみはニューボーンフォトを取り扱っているフォトスタジオであればほとんど置いてあるので、準備をする手間がかからないのも嬉しいですね。生まれたばかりの赤ちゃんは、お腹の中にいた頃のなごりで、ぎゅっと包まれていると安心して、リラックスした表情を見せてくれますよ。